ナビゲーションスポーツで地域活性化!―つくばR8ロゲイニング in 栄を通じて―
更新日:2021年10月8日
こんにちは。人文・文化学群3年の根岸龍宏です。この記事では、私が2021年4月25日に参加した「つくばR8ロゲイニング in 栄」を通じて、ナビゲーションスポーツによる地域活性化について紹介していきます!
ナビゲーションスポーツとは?
みなさんは「ナビゲーションスポーツ」がどのようなスポーツかご存知ですか?
ナビゲーションスポーツとは、地図を頼りに指定されたポイントを回り、ゴールへ帰ってくるまでの時間や集めた点数を競うスポーツのことです。
代表的なものとしては「オリエンテーリング」と「ロゲイニング」があります。
オリエンテーリングは指定された順番にポイントを回り、ゴールに帰ってくるまでの時間を競います。それに対し、ロゲイニングは自由な順番でポイントを回り、ポイントごとに付けられた得点を集め、合計点を競います。
私は大学でオリエンテーリング部に所属しており、オリエンテーリングとロゲイニングの両方に出場していますが、どちらも体力だけではなく地図を読んでベストルートを見つける力・ポイントを効率よく回る戦略が要求され、とても面白いです!
つくばR8ロゲイニング in 栄について
今回のつくばR8ロゲイニング in 栄で行われたロゲイニングでは、参加者にこのような地図が配布されます。
この地図には、競技エリアとなるつくば市栄地区に広がるポイントの位置と、それぞれのポイントの点数や説明が掲載されています。
参加者はこの地図を持って栄地区を回り、ポイントに到着すると配布されたタブレットの「NaviTabi」(https://navitabi.co.jp/)というアプリを使い、写真を撮ってポイント通過の記録を残します。これを繰り返し、制限時間内にいかに多くのポイントを回りゴールに戻ってこれるかを競います。
実際にロゲイニングへ!
ここからは、ロゲイニング当日の様子をお伝えしていきます!
我々大学生は、参加者のみなさんのグループにランダムで同伴し、ロゲイニングのお手伝いをしていきます。私は栄地区にお住まいの小学生の男の子とそのお母さんに同伴しました。
当日は地区内外の方に加え、五十嵐立青つくば市長も参加されていました!
天気にも恵まれ、すぐにでも走り出したいところですが、まずは作戦タイム。ロゲイニングでは、限られた時間と体力の中でどのようにポイントを回るかが勝負の鍵となります。
私たちのグループでは、無理をせず、男の子が行ける範囲の中でできるだけ多くのポイントを回ることにしました。自分のペースで楽しむことができるのも、ロゲイニングのいい点ですね。
栄地区は我々の大学から自転車で15分ほどの距離ですが、普段の大学生活で訪れる機会は少なく、土地勘はほとんどありません……。そのため、男の子が通っていた幼稚園や小学校、コスモ星丸のいる団地、顔馴染みのお菓子屋さんやお洒落なカフェなど、男の子とお母さんにはロゲイニングを通じて栄地区のさまざまな場所を教えてもらいました。
また、ヤギのいる河原やジャムのおいしい苺屋さん、お寺の大きな鐘など、栄地区をよく知る2人でも知らない場所に出会うこともできました。つくばR8ロゲイニングでは途中で食事や買い物をすることで得点がもらえるため、地域の人とお話したり美味しいものを味わったりすることで、より深くその地域を知ることができるのです。
私たちのグループは、途中から男の子愛用の自転車も動員し、8km以上回ってどうにか制限時間の3時間以内にゴールすることができました。そして合計得点は全体で2位と、予想だにしない好成績となりました!
ゴールした後、暑くて体力的にも大変だったにも関わらず、2人とも「楽しかったです!」と言ってもらえたのが本当に嬉しかったです……!
会場となっている古民家では、地域の飲食店による出店やトークイベント、演奏会、物品の販売なども行われており、多くの人が集い、楽しむ姿が印象的でした。
ナビゲーションスポーツを通じた地域活性化
私はつくばR8ロゲイニング in 栄を通じて、ナビゲーションスポーツが単にタイムや得点を競うだけでなく、地域にさまざまな効果をもたらすスポーツであるということを実感しました。
子どもたちから年配の方まで、さまざまな世代の人がそれぞれの楽しみ方で参加することができる点
競技に参加する人だけでなく運営する人も、知らない場所や人に出会い、新たな交流が生まれる点
今まで知られていなかった地域の魅力を再発見することができる点 etc.
私自身、初めての一人暮らしでつくばに来て、地元の方とお話しする機会はこれまでほとんどなかったので、とても楽しく、そして勉強になりました。
私は幸いにも、オリエンテーリングやロゲイニングなどのナビゲーションスポーツに関わっていく機会がこれからも多くあります。ナビゲーションスポーツは競技人口が少なく、競技に参加する側にも大会やイベントを運営する側にもなります。また、大会やイベントには競技エリアとなる地元の方々のご協力がなくてはならないため、さまざまな地域で多くの人と関わる機会があります。
今回のつくばR8ロゲイニング in 栄に参加して味わうことができた楽しさや学びを活かして、今後もナビゲーションスポーツを通じた地域活性化に少しでも関わっていけたらと思います。そしてこれからも、栄地区をはじめとするつくば市の周辺市街地(R8)を訪れ、それぞれの地域を学んでいきたいです。
同伴させていただいた男の子とお母さん、運営に携わっていただいたみなさん、そして栄地区のみなさん、ありがとうございました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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