一ノ矢八坂神社
こんにちは。筑波大学理工学群の板橋昂汰です。
先日、一ノ矢八坂神社に行って参りました。
この神社は筑波大学のすぐ側にあり自転車ですぐ行ける距離で、一ノ矢という名前も大学の一ノ矢宿舎にあって学生にとっても少し馴染みがあるように思えます。
1.歴史
神社の創建は、平安時代前期の859年で京都・祇園の八坂神社から御祭神「素戔嗚尊(すさのをのみこと)」を病厄難・海上安全の振武文教の祖神として勧請しました。だから創建してから少なくとも千百年以上の非常に長い歴史を持っています。また一ノ矢という名前に関して伝説があり、昔友永という勇士がいて三本足の鳥を射たところ、三の矢で射止めた。そのときの一の矢の落ちたところから一ノ矢というようになったと伝えられています。
2.境内について
神社の南側の鳥居の脇に茨城県指定天然記念物のケヤキの大木がありました。しかし数々の台風などの影響で倒壊してしまい今はかつての姿が見られませんでした。しかし境内には大きなケヤキが育っていたりして、他にも多くの樹木で囲まれています。僕が神社に行った日は快晴でそのような晴れた日には境内に木漏れ日がさし、その景色はとても美しかったです。北を向くと樹木の向こうに筑波山が見えるのもとても美しかったです。
また、一ノ矢八坂神社には県や市の指定文化財がいくつか存在します。八坂神社本殿には2枚の棟札が残されていて、一つは延宝4年(1676年)の紀年があり、もう一つは宝永8年(1711年)の紀年がある。このことから社伝では本殿は延宝、拝殿は宝栄の造立であると伝えられているが、彫刻の様式から判断すると宝永の造立であると考えられています。そして昭和34年にこの本殿は茨城県指定文化財とされた。この本殿を近くまで行って見てみるととても立派な彫刻があり、この神社の見所の一つです。なお、拝殿と覆屋もそれぞれ昭和59年につくば市指定文化財とされています。
文化財瑞花雙鳥八稜鏡(ずいかそうちょうはちりょうきょう)という工芸品が茨城県指定文化財とされています。多くの御神宝のなかにこれがあって、白銅製で圏線をもって内外の両区を分け、内区に花文座鈕を中心に旋転する瑞花と鳥を交互に配しています。外区は一連の唐草文と羽を広げた胡蝶をおきます。これは南北朝時代(1336年〜1392年)に作られたもので、長い歴史をもつ工芸品です。境内の看板に写真が載っていてどのような物か確認できます。
3.ニンニク祭り
一ノ矢八坂神社の祇園例大祭は毎年旧暦の6月7日に行われます。疫病除けなどの縁起物であるニンニクが露店で販売されることから「ニンニク祭り」と呼ばれています。旧暦の6月7日に行われるのはこの夏の時期に疫病の流行していたためです。神社に伝わる古文書には、文安二年(1445年)の記載があるそうでこの祭りに少なくとも五百年以上の歴史があることが分かります。神社ではニンニクお守りというニンニクが入ったお守りを頒布していて、このニンニクを玄関などに下げておくことで家内安全や無病息災にご利益があるらしいです。珍しい要素がたくさんあってとてもおもしろそうです。(画像の出典:つくば新聞)
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