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執筆者の写真久保 瑞穂

藤右ェ門で大切な一日を

こんにちは。筑波大学芸術専門学群の久保 瑞穂です。今回は和の中で、ゆっくりした空間で食事を楽しんでいただきたい、とおっしゃるイタリアンレストラン藤右ェ門のオーナー

広田 栄治さんに取材しました。

栄の街に静かに佇む古民家をレストランにした格式高いレストランがあります。

口コミで広がるイタリアンの大道、藤右ェ門です。 https://touemon.com/shop/toemon つくば 藤右ェ門で検索



オーナーが一目ぼれした古民家は190年の歴史がある建物。当時お住まいしておられた

方に3年かかって交渉した結果、その熱意を買われ、無事にここでイタリアンレストランが

開けるようになりました。

ここまでの熱情を注がれたオーナーの思いは今も途切れることがありません。

本当に前向きで躍動される御姿と、細部まで徹底されおもてなしは、広田さんの実直な

姿勢から来られることと思いました。

古民家の風格のある建物に入ると、丁寧にお出迎えされ、まず、最初に目につくのが、葉の形を形取った飛び石です。お尋ねすると、笠間焼で焼いた陶器で出来たもの。わざわざの特注だそうです。最初からこだわりのデザインで仕立てられています。




長い廊下を進むと、脇にはワインセラーがガラス張りで見えるようになり、たくさんのワインが静かに寝かされています。イタリアンとワインを楽しめるとっておきの空間です。



予約された席にご案内されると、日本庭園が一望できるいい場所に大きな大黒柱、天井には秋田杉、そこでは、オーナーのこだわりの空間が、至るところに表現されています。

藤の編み込みのされたライト、こだわりのテーブルとイス、まるで、忘れかけていた古き良き日本にタイムスリップしたような空間と洋の演出。穏やかな時間が流れていきます。




おもてなしされるのは、和のお盆にお箸、フォークとナイフ、こだわった茨城、笠間焼の窯元で焼いていただき、オーナーの厳しい目にかなった上質の器。そして、食材は地元の食材にこだわり、鶏肉はつくば鶏、豚肉はつくば味麗豚。牛肉は常陸牛。お野菜は地元の極上の新鮮野菜。



いつもどういうお客様がいらっしゃるかそのシュチュエーションを思い描きながら、お客様の立場にたって、常にそれには何が必要かと問われているというお話でした。それはお食事をお客様がお召し上がりになられる時に見える外の景色の移ろい、テーブルの大きさ、テーブルの料理の彩までこだわった演出をされるということです。



もともとホテルでお勤めだった広田さん、夢は、宿泊のないホテルを創造していきたい、と素晴らしい展望をお持ちでした。

今では、こちらでウエディングも執り行われるようになり、思い出深い演出をされているそうです。

一つ一つが大切で、素晴らしい良き日、2月の庭が一面の銀世界の中で執り行われた

ウエディングや、国際結婚のカップルは、筑波山神社で挙式を挙げたあと、

こちらのレストランで、外国人の新郎様が紋付袴で晴れの日に臨まれることもあったそうです。

新婦の日本文化を大切に育んでいこうとする新郎の思いと、その思いを受け止め優しく包み込み素晴らしい演出ができる古くからある日本文化と国際都市つくばにふさわしい、唯一のイタリアンレストランだと感じました。なにより、ウエディングに参列されたご年配の皆様が古民家で畳の部屋での披露宴をとても懐かしがられるとのことでした。




老若男女を包み込み、どこか懐かしい故郷に帰ってきたように思わせてくれるレストランです。お庭で松明を焚いて、能の演出をしてみたいとまだまだ夢の広がる広田さん。

いつまでも、チャレンジされる想像力に私達も元気にさせていただきました。

特別な日、特別な人と、一度、訪ねてみてはいかがでしょう。




お食事が終わって、外へ出たら、そとは真っ暗でした。藤右衛門の明りのほのかな光の中で

私達の姿が見えなくなるまで、頭を下げてくださるスタッフの皆様に心打たれました。

まるで、昔の日本にタイムスリップしていたような感覚にさせてくれる場所です。

本当に本当に出会えてよかったレストランです。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。





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