上郷の「色」と「テクスチャー」
こんにちは。
筑波大学芸術専門学群デザイン専攻3年の森西和佳子です。
時が流れるのも早く、私にとって最後の記事となりました。最終回となる今回は、これまで現地調査を行ってきた際に出会った上郷の風景を「色」と「テクスチャー」という視点で切り取り、少しディープな上郷の姿を皆さんに紹介したいと思います。
1. 「グレー」の「ぼこぼこ」
色々な種類のブロックで構成された外塀。一般的なブロック塀とは違って、デザイン性が高い!亀の甲羅とようなブロックや砂利のようなブロック、そして一番上には六角形のブロックまでありますね。このような外塀はなかなか珍しいのではないでしょうか。
2. 「赤」の「ぺらぺら」
レンガブロック調の外壁かと思いきや、、薄い長方形の薄い板のようなものが屋根瓦のように順番に重なりながら壁を覆っていました。板と板の間に隙間もあったりして、なんだかぺらぺらとめくりたくなりました。(ちなみに、テレビのような窓も可愛いですよね。)
3. 「茶色」の「すけすけ」
現在はもう営業していないお店なのでしょうか。時代が止まってしまったかのような趣のある写真が撮れました。お店一面に掛けてあったすけすけの簾も、日焼けをして深みのある色になっていました。「ミタス」や「たばこ」の文字もレトロで素敵です。
4. 「白」の「つるつる」
ペンキ塗りたてのシャッター。上郷には昔ながらの風景が多く残っているので、このような新しいつるつるの質感を見つけたときには、なんとなく違和感を覚えました。
5. 「青」の「なみなみ」
上郷で調査を行った際に、写真のような青いフェンスを色々なところで見かけた気がします。この青、明るすぎず暗すぎず、街に溶け込める嫌味のない青だなと思いました。塗装が少しは剥げかかっているのもまた味があって良いですね。
6. 「銀」の「きらきら」
日暮れも近づき、オレンジ色の空を見上げたところ、きらきらと光る銀色の電柱が目に留まりました。本当に鏡のような銀で、夕焼けを反射することでより存在感が増していました。写真では伝わらないこのきらきら加減、、とっても綺麗でしたよ。
7. 「黄色」の「ぴかぴか」
上郷地域では、街灯は写真のようなレトロで可愛らしいデザインの街灯を多く見かけました。丸いカプセルの中で光る蛍光イエローの光は、チリチリと静かに音を立てながら街を優しく照らしていましたよ。古い建物ともマッチして、街の雰囲気にもぴったりな街灯だと思いました。
いかがでしたでしょうか。私の個人的な感想としては、上郷の地域調査の中で、都会のような新しい街では見られないような歴史や趣を感じられるたくさんの「色」と「テクスチャー」と出会うことができ、街の魅力の再発見にもなるなと思いました。私自身都会生まれ都会育ちということもあり、正直田舎に魅力を感じたことはあまりありませんでしたが、実際に訪れてみると今までには見てこなかった景色がそこにはあって、私にとってとても新鮮な経験や記憶となりました。
これまで私の記事を読んでくださった皆様、今まで本当にありがとうございます。私の書いた記事が少しでも上郷の地域の力となり、多くの人が温かい気持ちになって頂けていたらとっても嬉しいです。
それでは、上郷ロゲイニング当日にまたお会いしましょう!!
さようなら。
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