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齊藤脩

栄の歩き方② 高梨製菓店を訪ねて

こんにちは。理工学群2年の齊藤脩です。

「栄の歩き方」と題して全三回にわたり栄地域を特集する本シリーズ、第一回では4月24日に開催された「つくばR8ロゲイニングin栄」の模様をお伝えしました。

この第二回では栄で営業を続ける高梨製菓店さんを訪問し、様々なお話を伺ってきました。


高梨製菓店さんは栄の中心部で営業されている和菓子屋さんです。外観はこの通り。昔ながらの佇まいでどこか懐かしさを感じます。


高梨製菓店ではまんじゅうや赤飯、餅などの製造販売を行っております。商品の製造はすべて店舗裏の工房で行われおり、ここにあるまんじゅうの成型はすべて手作業だそう!


甘いものに目がない僕、とにもかくにもまずは自慢のお菓子を味わってみねばなりません。写真右は栗まんじゅう、栗入りの餡がぎっしり詰まっており、栗のような見た目が特徴。写真左はひよこまんじゅう、なんとひよこの形をしたかわいらしいまんじゅうです。お土産にもピッタリ!写真下はさつまいもまんじゅう。まるで焼き芋のような見た目をしています。


実際にさつまいもまんじゅうをいただいている様子。自社製造の餡がこんなにたくさん。柔らかい食感でスイートポテトを食べているようでした。さらには生地にニッキの香りがつけられていて、これがさつまいもによく合う。あっという間に食べつくしてしまいました。

おまんじゅうと言えば僕がおばあちゃんの家を訪れた際によくもらったものです。そんな記憶を思い出し、なんだか懐かしい気持ちになってきました。


お店を営むのは高梨衛さん。創業二代目、創業者は衛さんのお父様です。創業から既に80年近くが経つ老舗の和菓子屋さんなんですね。

こちらはお店で飾られているお菓子の型です。創業当時はこのような木の型を使ってまんじゅうがつくられていました。現在では別な型を使用していますが、製法は創業から今まで変わらぬまま!僕が訪ねた時も衛さんは工房で餡を練る作業を行っておりました。お店のまんじゅうのおいしさは、こうした手作りの真心が込められているからなのでしょうか。


高梨製菓店さんには主に近くにお住まいの方々がお買い物にいらっしゃいます。栄地域に住んでいる方の多くは農家さんで、農作業のあとにおいしいお菓子を召し上がるのでしょうか。また、以前はお店の味を求めて県外からいらっしゃるお客さんも多かったそうです。

「和菓子は四季とともに移り変わるもの」と語る高梨さん、まんじゅうの他にも春には柏もちや草もち、冬には練りきりなど、季節に合わせた様々な和菓子を製造しています。また、お祝いのためのお菓子も人気で、子どもの七五三のお祝いに和菓子をお求めになるお客さんもいるそう。


「以前に比べ栄のにぎわいは減少している」と語る高梨さん。このお店が看板を掲げたばかりの頃は周辺にたくさんのお店が並んでいたといいます。近隣のスーパーに押されお店を訪れる方も昔ほど多くはないそうです。それでも「長年の仕事をこれからも続けていきたい」と言います。そこには栄という土地を愛し、地域の一員としてここで生活の営みを続けていこうという確かな決意が感じられました。


「栄の歩き方」、第三回では旧街道としての栄の今昔を辿っていきます。

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