top of page
s2011815

長屋門の内部見学をしてきました〜活用法の提案も〜

こんにちは。芸術専門学群2年の井上彩音です。

この度、4月24・25日に行われたロゲイニングの会場となった塚本邸の長屋門を見学させていただきました。とはいっても、「長屋門」とはなんだろうと思いますよね。

ここではまず、長屋門について説明したいと思います。


長屋門とは、江戸時代に城下町の武家屋敷の門として始まったもので、左右に部屋がついた門のことです。武士以外にも、富裕な農家がつくることもありました。


全国的に見ても、つくば市は長屋門が多く集まっている地域です。栄は温暖で米がよく育ち、古くから豊かな農家が多い地域だと塚本さんはおっしゃっていました。

今回見学させていただいた塚本邸の長屋門は江戸末期に建てられたそうです。上の写真は中庭から撮った写真です。(*写真を一部編集しています)

大きくて立派な玄関ですよね。さっそく左右それぞれの部屋を見学させていただきました。


こちらは左の部屋の中の様子です。元々は米の保管蔵として使われていたそうです。写真ではわかりにくいかもしれませんが、壁の隙間に新聞紙が貼ってあり、気密性を高めています。昔の人の知恵の技ですね。

今は倉庫として使われていて、使っていないタンスなどを置いているそうです。



左の部屋の屋根裏の様子です。梁の高さは150㎝ほどで、梁に頭をぶつけないようにすれば大人でも普通に立てるような広さがありました。


大きな桐の箱がたくさんありますが、この箱は嫁入り道具を入れて運ぶためのものだったそうです。前後の取手のようなものを上に引き出し、棒を挿して担いでいたようです。人も入れそうなこの大きな箱を運んでいたなんてすごいですよね。このような桐の箱を「長持(ながもち)」と言うそうです。



こちらは右側の部屋です。屋根裏が無く、広々とした空間になっていました。屋根は左側の部屋と繋がっていて光も差し込んでくるので、より大きな空間を感じさせます。この部屋では収穫物を仕分けたりしていたそうです。現在ではスポーツジムとして使われています。



部屋の奥には倉庫があって、米や大豆の貯蔵場所として使われていたそうです。ここでは、漆塗りの器をいくつか見せていただきました。塚本さんとのお話の中で、これらの器を使って簡単なお食事会ができるような機会を設けたらどうだろうかという話がありました。江戸時代の食事体験ができたら楽しそうですよね!



塚本邸の他にも栄には長屋門が多くあるので、他の長屋門とも繋がりを持てるような活用法はないだろうかともおっしゃっていました。



今回長屋門の内部を見学させていただいたので、私なりの視点で長屋門の活用法を提案させていただきたいと思います。



他の長屋門とも連携が持てるような提案の一つとして、長屋門の内部にインスタレーションのような素敵なアート空間を作り、巡りたくなるようなものにしたらどうだろうかと考えました。

例えば、長屋門の屋根裏にあった桐の箱を使ってアート作品を作り、1つの長屋門につき1つそのアート作品を置いて、長屋門アート巡りができるようにしたら面白いのではないかと考えました。

ワークショップのような形でみんなで作り上げるアートとしても良いかもしれません。また、そうして出来上がったものから問題を作り、リアル脱出ゲームのようにクイズを解きながら場所を巡るイベントをやったら人が集まりそうだなと思いました。一つ一つの長屋門に個性をしっかりとつけて、魅力を足してあげたら、他の長屋門にも行ってみたいとも思えて楽しくなりそうだなと思いました。



以上、長屋門の内部見学と活用法の提案でした。ここまで読んでくださりありがとうございました。


塚本邸では長屋門や蔵を貸し出す取り組みも動き出しています。もし長屋門を利用してみたいという方がいらっしゃいましたら、以下の連絡先までお問い合わせください。


長屋門貸し

所在地:〒305-0016茨城県つくば市大576


<詳しい情報・お問い合わせ>

貸主・管理者:塚本 康彦

連絡先:090-1057-4278

e-mail : yt.zd.works@gmail.com


長屋門平面図↓


長屋門断面図↓


0件のコメント

Comments


bottom of page