つくばヤーコン株式会社〜ヤーコンって何?〜
こんにちは。芸術専門学群2年の熊田晴です。
この夏休み、つくば市吉沼地区の魅力を探るべく、つくばヤーコン株式会社さんに取材に伺ってきました。
最初の印象はやはり『ヤーコンって何?』だと思います。
つくば吉沼の大きな魅力であるヤーコンとその農家さん、つくばヤーコン株式会社の石島繁さんに伺ったお話をレポートします。石島さんは21年前まで筑波大学体育専門学群の先生だったそうで、楽しい話がたくさんできました。
こちらがそのヤーコンです。見た目も大きさもさつまいもにそっくりです。見た目の色味はジャガイモにも近いような色をしています。もともとアンデス高原で取れる芋科の野菜だそうです。ヤーコンは「ダイエットフルーツ」・「ダイエット芋」と呼ばれています。やはりその魅力は栄養価の高さにあるようです。
石島さん:「ヤーコンはフラクとオリゴ糖が世界一含まれていると言われているんだよ」
熊田:「フラクトオリゴ糖・・・?」
石島さん:「フラクとオリゴ糖は腸内の善玉菌を活性化してお通じをよくする働きがあるんだよ。」
熊田:「だからダイエットフルーツとも呼ばれるんですね!」
石島さん:「ヤーコンにはポリフェノールもたっぷり含まれているんだよ。その量はワインと同じくらいなんだ。ワインは太るけど、ヤーコンは太らないよ。」
熊田:「ポリフェノールはどんな働きをするんですか?」
石島さん:「ポリフェノールは血液が糖を運ぶための酵素の働きを抑える効果かがあるんだよ。つまり、食後の血糖値が急上昇するのを防ぐんだよ。血糖値が急上昇するを抑えるためのインシュリンの量がオーバーすると脂肪に変わってしまうんだ。」
熊田:「つまり、ヤーコンは食後血糖値の急上昇を防ぐ働きから、痩せることへの効果を持っているということですね。
ヤーコンの栽培にこだわりなどありますか?」
石島さん:「つくばヤーコンは農水省が国際特許を持っている品種で栽培を行っているんだ。つくばヤーコンのこだわりは無農薬で作っているところだよ。だから今畑は草だらけなんだよ。つくばヤーコンでは1ヘクタールの畑でキクイモやサツマイモも育てているよ。全部無農薬だよ。」
熊田:「ヤーコンだけでなく、いろんなお芋を育てているんですね。ヤーコンってなかなか見ないんですけど、どんな味がするんですか?どうやって食べる野菜ですか?」
石島さん:「食べてみて!」
というわけで、石島さんのご好意でヤーコンを食べさせていただけることになりました。
食べてみると、なんとシャッキシャキで『梨の味』がします!これには本当に驚きました。ジャガイモに似た見た目からは想像がつかない美味しさと甘味でした。石島さん曰く、ヤーコンが収穫できる11月からはもっと甘いヤーコンが食べられるということで、「これ以上甘くなるのか!」と驚きました。本当に美味しかったです。
熊田:「生で食べられるのはとても良いですね!驚きました。」
石島さん:「生で食べられるからサラダにするのもおすすめだし、ジュースにしたり、浅漬けにしてキムチみたいにするのも美味しいよ、めんまみたいに使って炒め物にすることもできるんだ。」
石島さん:「作った野菜で加工品もたくさん出しているよ。」
つくばヤーコンさんで製造している他の商品もいただきました。
紹介していきます。
こちらはつくばヤーコンさんが製造しているシフォンケーキです。
3種類の味があります。ヤーコン味、黒糖、福来みかんの3種類です。
石島さん:「このシフォンケーキはつくば市の23の保育所で食べられているものなんだよ、使っている材料は卵と米粉と砂糖のみ!だからアレルギーがある子供も食べられるし、ハラールでもあるから誰でも食べられるんだよ。」
フワッフワの食感に驚き、ほんのりみかんの味がするシフォンケーキはあっという間になくなってしまい、いつまででも食べていられるなあと思うほど美味しかったです。つくば市の幼稚園児が羨ましいです。
また、この商品につかわれている卵もみかんも全て茨城県、つくば市で作られているものです。地域の良さを感じられるシフォンケーキです。ここで使われているみかんのパウダーもつくばヤーコンさんが作っている「福来陳皮」という商品です。福来陳皮はジオパーク認定商品として茨城県を代表する一品にえらばれました。
こちらもお土産にいただいた「つくばのヤーコンうどん」です。
熊田:「ヤーコンうどんですか!?」
石島さん:「ヤーコンの葉っぱを粉末にしたものをうどん屋さんに製麺してもらっているんだよ。麺に葉っぱが混ざっているのが見えるでしょう?」
熊田:「葉っぱまで余すことなく食べられるんですね。」
石島さん:「そうだよ。捨てるところないよ。ヤーコン茶も有名なんだよ。つくばヤーコンのヤーコン茶は今度ベトナムの王様にも飲まれるんだよ。」
熊田:「王様!!すごい・・・。」
自転車をたくさん漕いだあとは、家に帰って「つくばのヤーコンうどん」をいただきました。石島さんに教わった「5分半で茹でるんだよ。その後氷水でさっとしめて、ネギと天かすで食べるのがおすすめ」という言葉そのまま茹でて食べました。すごくほっそーいうどんでそばに近いのかな?と思っていましたが、うどんのもちもちツルツルがとっても美味しかったです。細くてもちもちはうどんのいい所どりだなあとお思いつつ、実家に帰るときのお土産にしようと決めました。
つくばヤーコンさんはたくさんの商品を幼稚園だけでなく、つくば市の小学校給食にも出されているそうですが、原価で出されているそうです。つくばの美味しいものやヤーコンを子ども達に食べて欲しいという思いが伝わってきました。
石島さんに吉沼の魅力についてお聞きしました。
石島さん:「私が吉沼に来て、吉沼小学校のP T A会長をやったんだけど、新校舎への引っ越しがあってね、その時子どものおや全員が参加したんだよ。欠席者なし。小学校で使うコンピューターのお金を集める時もみんなが協力敵だったんだよ。吉沼にはそういう筋が通ることは地域でみんなで盛り上げることができる場所なんだよ。」
地域のイベントに参加することが少なくなっているこの時代、吉沼のような暖かい地域を石島さんが誇りに思っていることが伝わりました。
熊田:「つくばヤーコンはどこで買うことができるんですか?」
石島さん:「ヤーコンもケーキもカスミで買うことができるよ!今度つくばのフルーツを使ったロールケーキも出すから楽しみにしていてね。」
熊田:「はい!カスミの野菜売り場とスイーツ売り場をちらちらチェックしますね!」
石島さん:「よろしく!」
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