吉沼のレトロな時間
みなさんこんにちは、筑波大学芸術専門学群4年の森下乃里佳です。
お盆も過ぎた8月の終わりにつくば市の吉沼へ初めて行ってみました。
私の住んでいる天久保からはバスで向かったのですが、北部シャトル→吉沼シャトルを乗り継いで待ち時間含め約1時間ほどで到着しました。
まず降り立ったのは「吉沼四つ角」静かで民家の立ち並ぶ道です。
この辺りにレトロな書店さんがあるとのこと…
レトロなものや町並みが大好きな私はワクワクしながら歩き始めました。
そしてほんの数歩歩いたところで見つけたのが「十一屋書店」さん。
なんとも歴史を感じる佇まいです。
公衆電話ボックスがさらに雰囲気を出しています。
最近はこんな公衆電話ボックスも少なくなりましたよね、赤と緑の懐かしさ溢れるカラーです。
そして、お店の前にはこれまたレトロな文具メーカーの看板やガチャガチャのコーナーが!
右上のガチャガチャをよく見ると手書きで「注意!このガチャガチャはみほん以外にもいろんなおもちゃが出てきます。わかった上で、買ってください」の文字が。
うーん、このゆるさ、いいですね。
ネリケシもすごく懐かしいです。
こういう赤いガチャガチャは小学生の時に通い詰めた駄菓子屋さんを思い出すのは私だけではないはず…
最近はなかなか見かけないので見つけると嬉しくなります。
お店の中をお邪魔してみました。
部屋に漂う独特な本屋さんの匂いに癒されます。
思っていたより品揃えが豊富で、最新の漫画雑誌やファッション雑誌、単行本や小説、専門的な書籍まで幅広く取り揃えられていました。
山積み陳列スタイルに最初はびっくりしましたが私はお気に入りの本を発掘するような気持ちになれてすごく新鮮でした。
あまりゆっくりとお店を見ることはできなかったのですが、ほかにもボールペンや色鉛筆などの文房具などもたくさんありました!
お店の方にたくさんお話をお聞きしたかったのですが、ちょうどお盆の時期でお忙しかったようで少しだけご挨拶程度にお話しました。
吉沼周辺はだんだんと若い人が減ってきていて、住民の高齢化が進んでいるというお話を聞き、悲しそうな表情をされていたのが印象的でした。
子供も少なくなってきたので、できるだけ若い人が戻ってきてくれて、事業を立ち上げたり、地域を元気にしてくれるような活動をしてくれると嬉しいとおっしゃっていました。
しかしながら常連さんも多く立ち寄って、元気に接客されていました。これからもお体に気をつけてお店を続けて欲しいです。
お店を出て少し吉沼の町のまちを歩いてみました。やはり民家が多く、のどかな町並みが広がっていました。郵便屋さんがバイクで通り、住民の方がお花の手入れをしていたりとゆっくりとした時間が流れています。
どの道も昔ながらのお家やお店が並び、何処と無くタイムスリップしたような気持ちになります。綺麗な青い空に、どこからか蚊取り線香の匂いも漂ってきて、とても情緒のある「夏」を感じました。近くに小学校や保育園もあるようなので、夏休み真っ最中だから、きっと虫かごと虫取り網を持った元気な男の子が駆け回ったりするんだろうな、と思ったりしました。
便利でなんでもあるような場所も楽しさはありますが、こんな風に穏やかで、懐かしさを感じるような場所も私は大事にしていきたいなと思います。
また少しブラブラと歩いていると、こんなものを見つけました!
みなさんご存知だとは思いますが、そう、茨城県のご当地ヒーロー イバライガーの自販機です!
大学生になって初めて茨城にきて、イバライガーの存在を知ったのですが、すごくかっこいいですよね!こんな自販機があるなんて知りませんでした。私は今までで初めて見たのですが、県内にもいくつかあるのでしょうか。
少し調べて見ると、茨城元気計画さんが運営するイバライガーの活動を支援する形でサントリーさんとコラボして作られた自販機のようです。
他にもこうしたイバライガーとコラボした自販機があるらしく、これとは違う柄の自販機もあるみたいです。
すごく地域愛に溢れた自販機ですよね!こういった自販機などの街のオブジェクトに地域色があったり、ご当地ならではの特徴があったりすると、まちの愛着にも繋がると思いますし、私のように他所からきた人や観光客にとっても嬉しい発見に繋がるなと思います。
つくば市内を歩く際はこのイバライガーの自販機のようにご当地ならではのものを探してみるのもいいのではないでしょうか。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
レトロな空気感溢れる吉沼のまちはまだまだ魅力がありそうです。
みなさんもぜひ体験してみてください!
Comments