吉沼の旧家探索
こんにちは。芸術専門学群4年の森下乃里佳です。
9月も終わりに近づきましたが、日中は日差しが暑くて汗ばむ日々です。まだまだ夏服は手放せません…
さて今回は吉沼の旧家探索ということで、吉沼のまちを歩き、歴史ある建物やお家(時々個人的に気になったもの)をご紹介していきたいと思います。
まずはバス停「吉沼」から出発します。今回はこのようなルートで散策していきます。
まずは吉沼八幡神社に向かって……っとその前に早速寄り道。バス停「吉沼」から徒歩3分くらいのところにタイ料理店を見つけました!残念ながら時間帯もお昼時ではなくお店は空いていませんでしたが、ランチもディナーもやっているそうなので、吉沼にきた際のランチやディナーに「ラーイタイレストラン」いかがでしょうか。
個人的に、こんなところにタイ料理屋さんがあるとは思っていなかったので、とてもびっくりしました
場所はバス停を降りて西に少し行った先の交差点を北に曲がってすぐのところにあります。「お食事処くりはら」さんの少し先です。
さて、気を取り直して旧家探索に向かいましょう!
まず目に入ったのはこちらの御宅。とても大きいです…蓑甲づくりの立派な屋根にどっしりとした姿がとても迫力のある住宅です。旧家かどうかはわからないのですが、付近一体では非常に歴史と風格を感じる家だと思い、ご紹介させていただきました。
吉沼は江戸時代、仙台藩の領地であったこともあり、旧家や寺社仏閣が多く点在しているそうです。西側には小貝川もあり、水も豊富なので、稲作や農業も盛んで農家さんの立派なお家も多いようですね。
お店やガソリンスタンドが並ぶ道をしばらく進むと、吉沼八幡神社があります。
こじんまりとした境内ながらも、手入れが行き届いており、まちの人に大切にされてきたことが伺えます。吉沼では夏に吉沼祇園祭というお祭りも行われているそうで、八幡神社を中心に神輿や山車などが街を練り歩く華やかなお祭りが催されているそうです。
また、吉沼八幡神社は県の指定建造物にも指定されています。
やはりこういった寺社仏閣を中心にお祭りがあったりまちの人の憩いの場になったりというのは古くからある建物の良い役割だなあと思います。
吉沼祇園祭の様子はつくば市公式youtubeチャンネル「世界のあしたが見えるまち、つくば。」でみることができます。とっても賑やかで見るだけでも楽しめるので、ぜひ見てみてください。 →つくば市公式youtubeチャンネル「世界のあしたが見えるまち、つくば。」吉沼祇園祭https://www.youtube.com/watch?v=pGgIYETXT7s
さてさて、吉沼八幡神社から離れて車通りの多い道に出ると、気になる看板を発見しました。
「大穂の梅」とあります。
樹齢がなんと300年以上で、6mの高さを持つ大きな梅の木だそうです。茨城県の指定天然記念物に指定されており、文化財として保護されています。筑波山や水戸など梅の植樹が盛んな茨城県内でも文化財に指定されるほど貴重で素晴らしいものであることがわかります。
梅の季節でもなく、民家のお庭の中にあるため、美しい姿を間近で見ることはできませんでしたが、きっと春には白い梅の花が咲き誇っていることと思います。
珍しい植物の文化財のご紹介でした。
この大穂の梅のちょうど向かい側に、なんとも物々しい黒塗りの塀をみつけました。
この塀がめちゃくちゃ長いんです……これはただの塀ではないぞ!と塀の先に何があるのか気になって歩いていくと、つくば市指定建造物の看板が!「太政官布告高札場」と書かれています。
「高札場」とは、幕府や領主が決めた法度や掟書などを木の板札に書き、人目のひくように高く掲げておく場所のことだそうです。この太政官布告高札場は、明治7年に立てられたもので、明治なりたて、維新の真っ只中に違式詿違条例(いしきかいいじょうれい)という軽微な犯罪に対する刑罰法を張り出して人々に告知したものとされています。
高札場は県内でも遺存例が少なく、大変貴重なものとして現在まで保管されています。
うっすらと当時書かれたのであろう文字も残っていて、非常に歴史を感じるスポットでした。
こちらは太政官布告高札場のある民家の門構えです。立派で歴史の趣を感じる素敵な門で思わず撮影させていただきました。
なんだかお侍さんがすっと出てきそうですよね!
こうして吉沼の歴史ある建物と文化財だらけの魅力に触れ、満足して帰路につきました。
いかがでしたか。
ご覧になった方が「知らなかった!」と思ってくれたり、吉沼の魅力を感じていただけたら嬉しいです。
私も実際に吉沼に行くまでは何があるのかも全くわからず、とにかくひたすら歩いていたのですが、ただ歩くだけで文化財と出会ったり、様々な人々の息遣いを感じる街並みと出会い、素敵な時間を過ごせたなと感じます。
少しでも興味を感じたら、ぜひ吉沼に足を運んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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